上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
そんなわけで、お盆も真っ盛りの八月のど真ん中、遂に我ら家族は自転車でのキャンプ旅行に出発したのであった。

IMG_2596_convert_20120817091934.jpg

いちばん心配だったのは天気だった。
ピーカンで日陰のないサイクリングロードをひた走るのは2歳児にはちと辛い。
早朝出発するかとも考えたが、あいにくその日は朝から雨。
とはいえ、午後から空模様は回復するとの予報だったし、薄曇りで安定してきた午前10時頃に国立市の家を出た。

「自転車で家族旅行」と意気込んでも、行き先は秋川だし、まず向かうのは多摩川サイクリングロードなわけで、あまりいつものサイクリングと変わりはない。
子供のご機嫌をうかがいながらゆっくりのんびり進む。

IMG_2587_convert_20120817091756.jpg


お盆まっ直中のせいか、午前中は雨だったせいか、いつもは人でいっぱいの休日のサイクリングロードにはほとんど誰もいなかった。
天気もそれほど暑くもなく、絶好のサイクリング日和である。
途中の河川敷の公園で子供を遊ばせたりしつつ、福生〜あきる野市間に架かる睦橋通りから秋川へと入った所でファミレスで休憩。
食後は秋川沿いのサイクリングロードをどこか川遊び&キャンプに良さそうな場所がないか物色しつつ進んだ。

IMG_2584_convert_20120817091553.jpg

多摩川から秋川へ入ると雰囲気がグッと変わる。
川幅も広くもなく狭くもなく、水もきれいだし水温もちょうど良く、川遊びするには秋川は本当に良い川だ。
しばらく進むと、都道176号線のかかる橋の下に広くて良い河原を発見。
さっそく水着に着替えて川に飛び込む。

IMG_2577_convert_20120817091418.jpg

1時間程遊んで、息子も大満足で寝てしまった。
さて、今日の宿を決めなくてはならない。
ぼくが思い描いていたのはJR武蔵五日市駅近辺の河原だったけれど、奥さんは微妙に納得いっていない様子。
秋川を武蔵五日市方面に昇っていきながらいちおう旅館やキャンプ場に今夜の空きを聞いてみるがどこも満員…(あたりまえだ)。
とはいえ空き地はどこにでもあるので、暗くなってしまえばキャンプする場所には困らそうだけれど…。

そうこうするうちに武蔵五日市に着いてしまった。
前から目をつけていた駅からほど近い河原をもう少し奥まで入ってみると、小さなテントなら張れそうな砂地のスペースが一カ所だけある。
ここだ、ここしかない!

いざとなると野宿に抵抗を感じていたらしい奥さんもここなら満足そうである。
なんてったってこのお盆の真ん中に、貸切のキャンプサイトなのだから!
子供もとりあえず「テントのおうち」で寝れることで大興奮。

とりあえずテントを張り、近所の温泉施設で入浴&夕食。
「近所」とはいえ5〜6キロはあるので、帰り道に子供を乗せて真夜中の峠を走っている姿は結構異様だったかもしれないけれど。

IMG_2581_convert_20120822134558.jpg

翌朝も朝から人のいない川で遊んだ。
10時頃になって、他の家族連れで込み合って来たころ帰路に着いた。
その日も暑かったので帰り道に昭島の市民プールに寄り、遅めの昼食を家の近所のレストランで食べて、ささやかな家族旅行は終わった。

今回は初めてということもあり、行き当たりばったりな旅になってしまったけれど、もっと季節の良い時期に計画をきちんと立てれば、もっと長大な旅にも出れるだろう。

2歳の幼児を連れての自転車テント家族旅行、とりあえず奥さんも子供も大満足してくれたようで何よりだった。
数ヶ月に一度はこんな旅に出てみたいもんだね。

スポンサーサイト
「自転車家族旅行」とはいえひとり息子はまだ2歳半なので、もちろん自転車3台で行くわけでもなく、ママ大好きな息子は奥さんのグレートジャーニーに乗せ、その他の着替えやキャンプ道具などの装備一式はすべて僕のクロスチェックに積むことにした。

ただ『キャンプ』とはいえオートキャンプをするわけでもないし、いつもの山装備に毛の生えた程度なので重量的にも気になる程ではなかった。パニアバッグとキャリア込みで20キロ程にはなっていたかもしれないが、むしろ小さい息子を連れての旅なので、重くてあまりスピードが出ないほうが好都合だ。


IMG_2597_convert_20120817092012.jpg

Surly - Cross Check

 購入から一ヶ月でポジションもだいぶ定まってきた。サドルをConcorのSuper Corsaに替え(本革の8,000円もした上物!)完成車状態ではずいぶん上向きだったアヘッドステムを上下逆さまにしたらピタッときた。

 まったく経験もないぼくだけど、素直に良いバイクだと思う。クロモリ・フレームはよくしなり、乗れば乗るほど体に馴染む。完成車でセットされているローセンター・トレッドのブロックタイヤもスリックタイヤほどではないものの良く走るし、この先さらにホイールを入れ替えてタイヤもスリックにして……夢は広がるばかりです。

 最初の1台がこれで良かったとつくづく思う。サーリー、おすすめです!

 空気入れやヘッドライトなどアクセサリーも結構買い込んでしまったけれど、その中で「これは!?」と思ったのがこのフレームバッグ。

IMG_2667_convert_20120822133558.jpg

 アラスカのガレージ・バイクパック・メーカー、Revelate DesignsのTangle Flame Bag(L)。
Revelate Designsはここでも紹介されていたけれど、UL的な志向を持ったおそらく唯一のバイクパック・メーカーなんじゃないだろうか?
 自転車のバッグはキャリアを付けなければ着かないものがほとんどだけど、ここはキャリア無しでバイクに直接バッグを取り付けようとする発想が素晴らしい。

IMG_2598_convert_20120817092131.jpg

Giant - Great Journey

 買って早々2歳半の息子に大不評だった〈グレートジャーニー〉だったけれど、とりあえず上のような形で落ち着いた。泥よけや後ろキャリアなど余計なものを外して軽量化してみると、この一見ランドナーのような〈グレートジャーニー〉も、単なるドロップハンドル付きのマウンテンバイクであることが良くわかる。

 700cタイヤを履いたロードバイクのような高速でのノビは望むべくもないが、その代わりキビキビと小回りは効くし、ダートや段差も何なく越えてどこでも快調に走ってくれる。
 歩道が広く交通量の多い幹線道路では仕方なく歩道を走ることもあるので(特に子供を乗せるときは)、旅用自転車にこの走破力は大いに助かる。

 自転車生活を始めてからクロモリ・フレームのロードバイク(クロスチェック)、アルミ・フレームのマウンテン/ツーリングバイク(グレートジャーニー)、自分で改造したMTBもどきママチャリと仕様も価格も(それぞれ完成車で15万、7万、2万円くらい)それぞれな3台の自転車をいろいろと乗り比べてみたけれど、自転車にはそれぞれ個性があるだけで、一概にどのバイクが優れててどのバイクが駄目かなどと言えないこともわかってきた。

 ロードバイクがママチャリより優れていることもたくさんあるけれど、劣っていることもたくさんあるのだ(たとえばロードバイクは軽く、速く、長時間走れるが、低速の安定性、荷物の積載力、頑丈さなどは間違いなくママチャリが上)。

 つまりどんな自転車もその自転車なりの個性があるだけで、その個性をうまく引き出せれば良いのではないのかな?

IMG_2670_convert_20120822133646.jpg


 ジャイアントのキッズシートはアタッチメントで簡単に取り外し可能なので、普段は外して奥さんの移動用に使い、遠出のときだけ取り付けることにしている。
 キッズシートで有名な〈ハマックス〉や〈ポリスポーツ〉とほぼ同じ形なので、おそらくそれらの製品もジャイアントがOEM生産しているのだろう。

 それにしても、後ろ乗せのキッズシートは重くて嵩張る。ベルト類も多くてこれにヘルメットが加わると子供の上げ下ろしも非常に面倒。雨に降られた時もシートのクッションが乾かなくて苦労する。もっと軽くてシンプルなのがあったらいいのに。

IMG_2668_convert_20120822133617.jpg

('KEEP POTLAND WEIRED!'ステッカーを貼付けて、すっかり気分はポートランド市民です(笑))

IMG_2581_convert_20120822134558.jpg

家族3人ぶんのキャンプ道具は以下の通り。

シェルター
ニッピン・メスナー(2~3人用)+ アライ・トレックタープ(使用せず)
マット
サーマレスト・プロライト4(レギュラー)+ リッジレスト(ショート)
+ ホームセンターで購入のレジャーマット
寝具    
モンベル・アルパインダウンハガー♯3 + 航空機内用ブランケット
クッカー
EPSチタンクッカー×2(700cc+1L)
ストーブ
プリムス P153
ランタン
R.E.I.キャンドルランタン
サブザック
ミレー・サブザック改

……普段の山装備とたいして変わらない。どうせ夏の秋川ならたいして寒くないだろうと防寒着はほとんどなし。寝袋も基本的にテントの外で寝る予定の自分用だけであとは適当な薄手のブランケット(タイ航空ごめんなさい…)。
あとは3人分の着替えとタオルと水着とオムツと……はてさてどうなることやら……。

 

お盆に秋川渓谷へ家族でキャンピング・トリップしてきた。
もちろん自転車で!

IMG_2594_convert_20120817091329.jpg

というわけで、今回からは『2歳3ヶ月の幼児を連れての自転車家族キャンプ旅行の計画と実践』という、ものすごくブログらしいテーマでせまってみたいと思います。

そもそも家族旅行が目的で自転車を購入したことは以前にも書いたけれど、いよいよそれを実行する時が来た。

記念すべき初めての行き先は秋川渓谷。
我が家から多摩川〜秋川とサイクリングロードを繋いで行けるし、行程も25キロほどで、奥さんと子供の初めての自転車旅には丁度良いと思った。
何よりもこないだの行き倒れ旅で、ぼくはすっかり秋川の魅力にやられていたのだ。

お盆休みのまっただ中、キャンプ場はどこも満杯だったけれど、河原沿いや公園の隅のような場所ならステルス・キャンピングできそうな場所がどこにでもあることは以前ひとりで奥多摩〜秋川への自転車行き倒れ旅に来た時も確認済みだった。
問題は、それを2歳3ヶ月の息子を連れて行うのがどうなのかということだけど…。

とはいえ、行けるとしてもせいぜいJR五日市線の武蔵五日市駅近辺まで。
日帰りだって可能な距離だし、最悪の場合は電車に乗って帰ってきてしまっても良いのだ。
というわけで家族連れにも関わらず、結局は行き先も泊まる場所も決めないまま、いつもの行き倒れ旅に旅立つのであった…。

次回は装備編です!

IMG_2591_convert_20120817091843.jpg
バイクを手にいれたら、とうぜん次は旅に出たくなる。
というわけで、はじめての自転車旅に勝手知ったる奥多摩へとペダルを漕いでみることにした。
家の近所を走る多摩川サイクリングロードを終点まで行き、そこからひとまず奥多摩湖を目指す計画だった。

bikeslht121811_convert_20120731123458.jpeg

〈グレートジャーニー〉に付属してきたパニアバッグに、いつもの山装備を適当に突っ込んだ。
とはいえ、今回テントはナシ。天気予報は晴れマークだし、奥多摩の道路沿いならどこか雨露を凌げる場所くらい見つかるだろう。

granton-comic.jpeg


夏の暑さを逃れるために、夕方6時に家を出た。
素晴らしい夕陽が旅立ちを祝福してくれているようだったけれど、内心はドキドキだった。何せこれから初めての体験に旅立つのだ。
そう思うと、いつもの街もなんだか謎めいて見えた。

パニアバッグの重量はともかく空気抵抗は劇的に悪くなったようで、風が強いと自転車が一向に前に進まない。
福生を過ぎたあたりでようやく風がやみ、やっとリラックスして旅を楽しむ気分になってきた。
羽村から青梅へと入るとだんだん坂道が激しくなり、パニアバッグの重量が急に重たく思えてくる。

誰もいない道、車のヘッドライト、対向車の巻き起こすつむじ風。
真っ暗なトンネルをいくつも越えていく。いくつもいくつもいくつも…。

奥多摩湖の手前の峠に廃屋を見つけて、その屋上に寝床を定めた。
星空は素晴らしく、体も疲れきっていたけれど、時折通り過ぎていくクルマやバイクの音がどうにも気になり、また初めての体験に興奮してなかなか眠れなかった。

IMG_2313_convert_20120718132216.jpg

うつらうつらと浅い眠りのまま、朝の四時頃には目が覚めてしまった。
明るくなればここに誰が来るとも限らず、煩わしいので二度眠せず出発することにした。

朝の奥多摩湖は別にどうと言うこともなかった。
湖畔でカップラーメンをすすり出発。
もと来た道を帰ってもしょうがないので奥多摩周遊道路から三頭山を経由して桧原村側に下り、秋川を経由して戻ることにする。

奥多摩周遊道路は夜間通行止めで、朝7時に着いた時点でまだゲートが開いていなかった。
とはいえ、こちらは自転車である。そんなのおかまいなしにずんずん進む。
道路の上すれすれに二匹の野鳥が踊るように飛んでいく。遊んでいるのだろう。きっと彼らも今は通行止めだということがよくわかっているのだ。鳥の声もうるさいほどだし、生き物の気配も濃い。
クルマがこないだけで林道にもこんなにも豊かな世界が広がっているなんて、驚くばかりだった。

早朝から素晴らしい世界を独り占めして、まったく生きていることを感謝したいような気分だったけれど、そんな時間も朝8時の道路の開門と共に終わった。
野鳥の楽園はクルマやバイクの走り屋の楽園になってしまった。
さっきまで野鳥の歌を聞いていたのに、排気ガスに咳き込みエンジン音に怯える始末。

おまけに坂道は一向に終わらない。何度も立ち止まって息を整える。
ますます気温も上がり、まずいことに食料も水も切れてしまった。しかも昨夜はロクに寝れていない…。
死力を振り絞って峠の途中の展望駐車場に辿り着いたけれど、期待していた売店や自販機はなかった。
しかもそこに着いた時点で、そこが東京都の道路の最高標高地点(確か1000m以上)だということを知った…。

うげーっ、普通こんな場所までビンディングペダルも無しにパニアバッグ着けた初心者が来るもんじゃないだろ!

自分のあまりに愚かにクラクラした。それよりもう疲労と空腹と脱水でクラクラだった。
遂に峠を越え、長い下り坂に入っても喜びはなかった。それよりも一刻も早く三頭山のある〈檜原都民の森〉で水を飲まなければ……。

ハンドルにもたれかかるようにして〈都民の森〉に着いた。自販機でジュースを買って、日陰で一気飲みをしてそのまま倒れ込んだ。しばらくしてから売店で牛丼とソバのセットを頼み、なんとか平らげてからまた木陰で一時間ほど眠った。
まじで死ぬかと思った。

IMG_2305_convert_20120731124425.jpg

もはや三頭山の頂上を踏む気などさらさら起きず、一気に檜原村まで駆け下りることにした。
初めての高速ダウンヒル。最高!

その日はこの夏初めての猛暑日で、太陽は異様なまでにギラギラと輝いていた。
檜原村、五日市、あきる野…夏の地球は美しかった。

多摩川まで帰ってきたときに、個人的にすこしびっくりすることがあった。
日野側の広い河川敷で道に迷っていると、向こうから犬を二匹連れた老人が歩いてきた。
ぼくは驚いた。
何とその老人とは、前日旅に出る前にも午前中に子供を散歩させているとき偶然出会って話をしていたのだ。

IMG_2312_convert_20120718132311.jpg

老人とは同じ多摩川の河川敷で会ったとはいえ、前日出会った場所は川の対岸で、まったく違う場所だった。
ロードバイクに荷物を満載してヘルメットを冠った自分に老人はなかなか気づいてくれなかったけれど、ぼくは嬉しかった。
旅の前と後にその人に出会えたことで、このちっぽけな旅もRight Place, Right Timeだったように思えたから。

こんなふうにはじめての自転車旅は、不思議と印象に残る経験だった。

さて、前回の続きで、家にあったほとんど廃棄処分寸前の無印のなんちゃってMTBに、前乗せのベビーシートを付けてみる計画を思い立ったのです。

とはいえ、これまでも何度かそんなことを思いついたことはあった。
前乗せはもちろん、後ろ乗せのベビーシートを付けることも何軒かの自転車屋さんに相談したのだけれど、そのたびに「この自転車にそんなお金をかけるなら新しい自転車を買った方が良い」と言われ、断念していたのであった。

bkjbhnfbj20ndfbjn20dflsd.jpeg

(作業前の写真を取り忘れてしまったので商品写真で勘弁してください…)

確かにMTB用のバーハンドルに前乗せのベビーシートを取り付けても窮屈になるだけだろうし、後ろに乗せるにしても新たにキャリアを取り付ける必要があり、出費も嵩む。

でも、と考えてみた。
バーハンドルがだめなら、ママチャリのハンドルに変えてしまえばいいのではないか?

いままで子供乗せ用に使っていたママチャリのハンドルとステム部分を、そっくりそのままMTBに移植してしまえばいい。よくよく考えたら、自転車のハンドル交換なんて子供のときもよく自分でやっていたじゃないか。

IMG_2332_convert_20120720125623.jpg

ステムの太さがMTBとママチャリでは違うため、なんとかスペーサーを噛ませて誤摩化したり、ブレーキやシフトのケーブルの調整に手間取ったり、トラブルはいろいろあったものの、自分であれこれ考えながら無心で手を動かすのは楽しい作業だった。
シフトやブレーキのコードはそのままの長さでもなんとか使えたし、前乗せ用のベビーシートも見事にはまった。

IMG_2334_convert_20120720125804.jpg
(かっこ良すぎず、悪すぎず、間違っても盗まれそうなルックスW)

IMG_2335_convert_20120720125742.jpg
(ベビーシートはホームセンターで見つけたOGKのもの。ベビーシートは外国製のものも含めていろいろ見てみたけれど、これは軽くてシンプルで丈夫で最高だと思う。おまけに値段が3500円! でもママチャリくらい細いステムにしか付けられないことが欠点…))

IMG_2333_convert_20120724112628.jpg
(でも超時間乗ると尻が痛くなることが判明!。サドルもママチャリのものに変えてやったらばっちりになった。ついでに〈ジャイアント〉のキャリアも取り付けてパニアバッグにも対応W)

ママチャリハンドルにMTBの太いタイヤが合わさると、ふわっとしたクルーザーバイクのような乗り心地で、古ぼけたMTBがまるで別の自転車みたいに感じられた。

ロードバイクに乗り始めてからポジションに意識するようになったこともあり、3×6段のMTBギア(の思いっきり安もの)も付いているので街中ならどこでもよく走る。軽いし、26インチで取り回しも楽だし、最高である。
見た目も乗って歩くのが恥ずかしい程ではない(男が子乗せシート付きのママチャリを駆っている姿は、やはりどことなくもの悲しいものだ)。たしかにMTBとして考えたらお話にならないレベルだけど、ママチャリとして考えたら最高に使えるバイクだったのだ。

このバイクには息子も大喜びで、広い気持ちの良い道でスピードを出してやると「ビューン」なんて言って、その快感に酔いしれている。
移動が楽になったので散歩の行動範囲も広くなり、これまではもっぱら市内を連れ回していたものが、近隣の街にもどんどん行けるようになった。
毎日の生活が少し楽しくなった
こんな廃棄処分一歩手前の、錆び付いた、誰からも見捨てられてしまった自転車のおかげで。

これはぼくにとって、深く考えさせられる出来事だった。
ロードバイクを手に入れたことはもちろんぼくの生活を変えたけれど、このバイクもぼくの生活をすこし変えてくれた。
しかも、このバイクをカスタムするにあたって新たに買ったものはほとんどなく、家にあるもう使われなくなってしまった自転車の部品をほんの少し組み直しただけなのだ。
ただちょっとした知識とアイデアと、やってみる気持ちさえあれば、これまでだってできたことなのだ。

こんなふうにまだ使えるのに忘れられたものや捨て去られたものが、いったいどれだけあるんだろう?
「直すなら新しいのを買った方がいい」と言われて、まだちょっと修理したらぜんぜん走れるのにそのまま朽ち果てていく自転車が、いったいどれだけあるんだろう?

たしかにスポークはグニャグニャだし、ギアも錆び付いてギシギシ言う。でもこのバイクはまだまだ走れるし、どんなふうに変われる可能性だって持っている(次はタイヤをスリックにしてみるか?)。

自転車ってのは、こんなに自由で楽しい乗りものなのだ。
でもそれを、ぼくはつい最近まで知らないでいた。

こんなにずっと自転車に乗っていたのに!

それは何故なんだろうか?
なんて考えると、この社会の歪みがいろいろ見えてくる気がする。

そしてここまで自転車が好きになってくると、次は旅に出たくなるわけです…。















| main | next »

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。